京都の大山崎町にある重要文化財・聴竹居(ちょうちくきょ)を見学してきました。
この建築は、「美の巨人たち」で知りました。
建物内部の撮影はOKですが、ネット公開不可とのことでした。
JR山崎駅または阪急大山崎駅から、アサヒビール大山崎山荘美術館に向かう道との分岐点を左に進み、坂道を上ります。
ここは建築家の藤井厚二が、実験を兼ねて建てた自宅。京都の気候風土に合わせた、昭和初期のモダニズム建築です。今どきの言葉でいうと、究極の「エコ住宅」でしょうか。「美の巨人たち」でも紹介されましたが、夏の暑さ、冬の寒さをしのぐため、換気口や天井、庇にまで様々な工夫がこらされており、見学者が絶えないとのこと。
ガイドツアーで聞いたのは、藤井厚二は名家の出身で、子供の頃から「いいもの」に囲まれていたそう。この家で、さりげなく品質の高い材木を使い、さりげなくおしゃれにデザインしたインテリアや家具に囲まれて暮らしたとか。
ドイツで視察してきたものを採り入れ、家事が楽になるように、台所の電化の進んだ家でした。昭和3年築とは思えない!
見学の際にはガイドツアーへの参加がお勧めです。
藤井厚二は大学では伊東忠太に師事。この動物の置物は、この家を守る「結界、魔よけ」として伊東忠太から贈られたものだとか。伊東忠太といえば妖怪。これを見たら、「今度都心に出たら、築地本願寺に行こうかな」と思ってしまった。
この本、今度読んでみます。感想はまた後日。
自分用メモ。
同じく藤井厚二が設計した建物。いつか見学に行きたいなあ。
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