共に1970年代生まれの作家2人が、大阪、京都、神戸、横浜、東京と、名建築を巡る。ボケとツッコミの要素はありません。ただただ近代建築への愛を語る。門井さんの蘊蓄が面白い。万城目さんは大阪出身、大学は京都ということで、京都への目線がとても厳しい。
比較的メジャーな建築が多いので、今からでも見に行けるところばかり。ちょっとした小ネタだったり、建築家同士の狭い世界ゆえのあれやこれやは、以前読んだヨーロッパのアールヌーヴォー建築本を思い出してしまった(どこの国も建築家って人間くさいのね)。
自分でも見に行ったことのある建築がちらほら登場するが、京都と大阪は「まだこういう建築があったか!」と、もう一度行きたくなってしまった。