建築の島

建築とマンホールデザインのブログ

新・美の巨人たち 銀座レトロのビルを巡る「奥野ビル」

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(写真は番組公式HPより)

www.tv-tokyo.co.jp

録画しておいたものを視聴。
(ああ、どんどん録画がたまっていく……。「ふるカフェ系」の台湾篇もあるぞ! ケーブルTVではBSの「百年名家」を放送しているぞ!)

 

「新・美の巨人たち」の建築探訪、今回は銀座のレトロビル。関東大震災の直後に建てられた昭和初期のビルを巡る。旅人は、二級建築士の資格を持つ女優・田中道子さん。

銀座は以前、建築の写真を撮ってきたことがある。店舗は別として、一般のビルはさすがに用事もないのに中は入れないので、外観の写真だけ撮影したっけ。


和光本店、交詢ビルを映像で紹介。ヨネイビルでは役員会議室に入ると、シャンデリアと漆喰壁の、なんとも豪華な内装。

そして現在も使われている奥野ビル。かつての名前を「銀座アパートメント」といい、当時最先端の集合住宅だった。文学者や芸能人が入居していた(事務所として使った人もいたのかな)。

6階建て、鉄筋コンクリート、1部屋3.5坪の台所付きアパート。かつては地階に全館暖房用のボイラー室と共同浴場もあった。屋上には共同の洗濯室と物干し場、談話室も。当時、庶民は町の銭湯に通っていた時代。こういう集合住宅の中にお風呂が付いていたのって、かなり画期的だったはず。

レトロな手動式エレベーターは、昔のハリウッド映画で見たようなデザイン(映画だと、もっと広くてエレベーターボーイがいる)。階を示す文字盤は、今でも百貨店で見るタイプ。傍から見てる分にはお洒落だけど、高所恐怖症の人には、こういう扉が透けたエレベーターって怖いかも。

設計者の川元良一は「青山同潤会アパート」(後の表参道ヒルズ)も手がけており、モダンかつ長屋のような、昭和初期の都市型ライフスタイルは「同潤会アパート」にも通じる。

現在は画廊やショップが入居している。306号室、かつての「スダ美容室」は、そのまま保存されている。女主人が美容室をやめた後は、住居に改装して住んでいたという。今でも見学会や美容師によるカットイベントが開催されているとか。


こういう文化財認定されていない、「東京文化財ウィーク」で見学できない、現在使用中の歴史的な建築がたくさんある。たとえば大阪の「生きた建築ミュージアムフェスティバル」のように、日時を決めて見学できないものだろうか。もちろん、有料で構わない。オーナーさんが「誰が来るのか分からん」と不安に思うなら事前申込制にして、ガイドを付けて。


【自分用メモ】
銀座5丁目の「トリコロール本店」(昭和11年~)は、まだ見に行ってないぞ。


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