建築の島

建築とマンホールデザインのブログ

新美の巨人たち 国立京都国際会館

   写真は番組HPより

 

www.tv-tokyo.co.jp

録画しておいたものを視聴。

冒頭、この国際会館を指して「宇宙船みたいだとか、ガンダムみたいだとか」というナレーションが入る。むむっ、ガンダムホワイトベースのことか!? そしてナレーターは戸田恵子さん。ファーストガンダムのマチルダさんじゃないですか!! それでキャスティングされたのか?

チルダさんでも「おおっ!」となったのに、アムロとかシャアの声でナレーションをされた日には、番組に集中できなくなる……(年がバレるな)。

BGMもウルトラセブンだし。防衛センターのモデルとして使われたとか。どの層を狙いに行ってるんだ、テレ東。

 

今回の旅人は、明治大学で建築を学んだ伊野尾慧さん。ル・コルビュジエの建築など、あちこち見学しているそうだが、上野の国立西洋美術館だとか、日本人の弟子が設計した国内の建築なんかも、きっと見学しているのだろうな。こういうル・コルビュジエ好きの若い方が図面を引いたら、どういう建築ができるんだろう。

京都国際会館大谷幸夫設計、1966年)は、比叡山や周囲の景観に合わせ、合掌造りを連想する台形をベースに設計されている。会議場を見下ろす同時通訳ブースの窓からは、舞台も会議場もよく見える。座席は国連方式で、1か国4人の参加者が一緒に座れるようになっている。

複層になったロビーは、いわゆる「ロビー活動」仕様で、雑談がしやすい。参加者が個別に話し合い、根回しを行い、合意に持ち込む。

壁面のコンクリは、石工が叩いた「つつき仕上げ」で、自然の石のように見える。冷たい印象にならず、周囲になじむ。

驚いたのが、会議室の斜め障子。特注品なのも当然だろう。敷居との接地面が壊れやすく、補修しながら使っているとか。


京都は何度か訪れたが、さすがにここは来たことがないなあ。というか用事がないと、なかなか来ない。公式サイトでは、イベントがない日に見学会を開催しているらしい(メモメモ)。

www.icckyoto.or.jp