東京文化財ウィークには、普段は入れない特別公開の建築を見学できます。
まずは北区王子にある旧醸造試験所第一工場に行ってきました。着いたら丁度、ガイドツアーが始まるところでした。
設計は妻木頼黄(つまき よりなか)。明治36年の建築なので、つまり関東大震災と空襲を耐え抜いたということ。
このアーチ部分のレンガは、特注品だとか。
内部は強度のあるイギリス積み、外部は見た目がきれいなドイツ積み
旧麹室。壁が白いのは、レンガに釉薬がかかっているため。
部屋のプレートが旧字表記
空襲を耐え抜いた痕跡が分かります。
木枠の中にお酒が入っています。実験目的で日本酒を長期保存・検証するとか。
外観はレンガ造りの洋館ですが、内部は酒蔵のよう。
重要文化財 旧醸造試験所第一工場 (赤煉瓦酒造工場) | 公益財団法人 日本醸造協会
研究所は広島に移転したとのこと。この建物を文化財とし、保存のため寄付を募っているとか。興味のある方はどうぞ。
自分用メモ。
妻木頼黄の建築で現存するのは、愛知県半田市の半田赤レンガ建物や、横浜の神奈川県立歴史博物館など。
東京都北区の建築