建築の島

建築とマンホールデザインのブログ

「東京人」保存リノベ建築特集

 

 

都内の名建築をリノベーションして保存するというテーマで、色々な建築が紹介されている。以下、感想というより、いつか見学できるように自分用メモ。

 

九段の旧山口萬吉邸は、会員制クラブになっている。サイトを覗いてみると、アフタヌーンティーがなかなかのお値段(気軽に家族や友人を誘いにくい)。特に今はあまり大人数を入れられないのもあるが、本気で建築を見たい人しか来ないようにということだろうか。

kudan.house


保存活動の方法が「今の時代ならではだな~」と驚いたのが、旧久米邸洋館と旧尾崎邸。どちらもSNSを通じて展開され、ギリギリのタイミングで解体を免れ、急遽保存が決まったという。

代々木上原の旧久米邸洋館は、群馬県沼田市に移築されるという。しかも、そこの公園には「大正ロマンの街づくり」をテーマに、さまざまな洋館を移築して集めてあるという。

www.kaminocho.or.jp

現在、旧土岐家住宅洋館、旧日本基督教団沼田教会紀念会堂、生方記念文庫、旧沼田貯蓄銀行が建っている。


豪徳寺の旧尾崎邸は、『数寄です!』シリーズを描いた漫画家の山下和美さんが保存活動の中心に。山下和美さんが友人の漫画家夫妻の協力で、この家を購入。ただし、維持保存のための修復費用をクラウドファンディングで募ったという。サイトを見に行った時には、目標金額を達成していた。

その経緯は漫画になっている(今も連載中)。 

 

従来はただ「保存する」のが目的だったけど、現在は一般公開して、公的に使用できるようにしたり、「その後」も考えたり、保存活動の傾向も変わってきているという。


NHK Eテレ「ふるカフェ系 ハルさんの休日」に登場した国分寺の「カフェおきもと」も紹介されていた。古い建物だと住居として利用するのは大変だと思う(断熱材が入っていないとか)ので、カフェのような日中だけの利用は丁度良いのかもしれない。

cafeokimoto.wixsite.com


解体移築例では、港区白金台の旧渡辺甚吉邸が茨城県取手市に移築され、青森県六戸町にあった旧渋沢家住宅を江東区潮見に戻すという。工事が終わったら、見学できるはず。


以前、見学した鈴木信太朗記念館、赤坂プリンスクラシックハウス(旧李王家東京邸)(写真のみ)も紹介されていた。

iledelarchitecture.hatenadiary.jp iledelarchitecture.hatenadiary.jp