建築の島

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新美の巨人たち 中銀カプセルタワービル

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   写真は番組HPより

www.tv-tokyo.co.jp

 

黒川紀章の設計(1972年)。内部のオーディオ機器が「レトロフューチャー」な感じ。当時はこれが最先端だったのだ。

 

来年の2022年に解体予定だという。まだ写真撮りに行っていないんだが(←そんなんばっかり)。住所は銀座だが、実際は新橋寄り。なので以前、銀座の建築巡りをした時にコースから外れたのだ。

 

セカンドハウスや展示スペース、コレクションルームに使用する人が目立つ。現在だと、テレワーク用スペースとして人気もあるとか。大人の「秘密基地」という印象。調べたら、1部屋の面積は10m2なので、学生向けアパートとか学生寮より狭い。

「あれ、住人は?」と思い、後でググってみたら、以前はここに住む人もいたのだ。洗濯はコインランドリー、食事は外食やテイクアウトという。賃料は、記事によって(というか大家によって)6~12万円(敷金礼金なし)で水道光熱費込み。カプセル内のシャワーは使えないが、共有部にある住人用のシャワーブースが利用できるとか。

ただし、Wikipediaによれば、解体の決定後は住人の退去が進んでいるらしい。番組では言わなかったが、解体理由にはアスベスト問題もあったようだ。

ja.wikipedia.org

理論上、カプセルごとにばらして交換可能なのだが、実際に交換したことは無いとか(解体するところ、見てみたい気もする)。ただし、解体後は日本国内だけでなく、世界各地に運ばれて展示されたり、お試し居住できるようになっているとか。きちんと再利用される。

さいたま市北浦和公園に、カプセルが常設展示されているという。隣接する埼玉県立近代美術館を設計したのは黒川紀章。これなら見に行けそう。

 

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